polaris7onigawara7’s blog

私が積み重ねてきた小さな経験が少しでも誰かの役に立ちますように。🍀

是枝監督

こんにちは。
 是枝裕和映画監督が『妖怪』(『怪物』でしたm(_ _)m)でカンヌ国際映画祭脚本賞クィア・パルム賞受賞のニュースを今週知った。

映画公開前のショート映像を見て、うちの息子と私が闘ってきた約6年間の記憶がよみがえってきた。中1の5月GW明けの前歯2本を折る事故から始まり、民事訴訟の結果が出たのは高校卒業後の今年の4月末。相手方はなかなか謝罪文を書くことを渋っていたが担当して下さった弁護士さんの粘りで書かせました。
A5サイズよりも小さいポストイットのような付箋に書かれた長男へのいじめの事実を認める文章。お詫びというより、「そのような(いじめ)行為をしていました」という内容が6行程度で書かれたメモ紙一枚。


 加害生徒は先生に気に入られている教室と放課後の同級生たちの支配者。先生達も一目・忖度する生徒。うちの長男が教室で加害生徒からの暴行で怪我をしても、学校から全く一切連絡がなかった。子供が日曜の夜に痛いから病院に連れて行ってくれて母に打ち明けて初めて学校で何が起きたのかを知った。


古美門研介(テレビドラマ『リーガルハイ』の弁護士のセリフ、堺雅人主演):
「そもそも、いじめの正体とは一体なんでしょう。加害者生徒、教師、学校・・・いえ、そのどれもが本質ではありません。正体は・・・もっと恐ろしいものです。それは教室だけでなく、職員室も会社にも家庭にも、この国のあらゆるところに存在します。我々は常に周りの顔色をうかがい、流れに乗ることを強いられる。多数派は常に正義であり、異を唱える者は排除される・・・・・・。いじめの正体とは・・・空気です。特に右から左、左から右へと全員で移動するこの国では、空気という魔物のもつ力は実に強大です!」

「誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず、みんな仲良しで暮らしていけば楽でしょう。しかしもし、誇りある生き方を取り戻したいのなら見たくない現実を見なければならない、深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない、闘うということはそういうことだ、愚痴なら墓場で言えばいい! 金がすべてではない? 金なんですよ、あなた方が相手に一矢報い、意気地を見せつける方法は、奪われたものと踏みにじられた尊厳に相応しい対価を勝ち取ることだけなんだ、それ以外にないんだ!
(中略)敗戦のドン底からこの国の再繁栄期を築き上げたあなた方ならその魂をきっとどこかに残している!!! ・・・・・・はずだと期待したわたしが愚かでした。」

どこまでも子供とその母親としての尊厳を守るために闘いきりました。
納得のゆかないことも数々ありましたが、引き際も肝心です。
私も子供も今と未来に向かって生きているのですからね。 ^^) 

 

 是枝監督作品はいくつか見ましたが日本の家族の現状の一面を描いた『万引き家族』がとても印象に残っています。もしよろしければご覧になって下さい。

今日も私のブログに立ち寄って下さり、ありがとうございました。

    

 

 

 

                      2023/6/1 69.7kg (/ω\)