polaris7onigawara7’s blog

私が積み重ねてきた小さな経験が少しでも誰かの役に立ちますように。🍀

視点の違い~映画『Coda』を観て~

こんばんは。
 昨日この映画を見て元気になったとブログで書きました。この映画の内容が人を勇気づけるストーリーだからというよりも、この話で何に心を打たれたかに気が付いたからだと思います。
耳の聞こえない家族の中でたった一人健常者として幼い頃から家族をささえてきた高校生のルビー。学校ではクラスメイトにからかわれ、家族の家業である漁業を早朝3時から船に乗り手伝ってきたがため、授業中に居眠りをして先生に注意される落ちこぼれ。
そんな彼女が唯一大切にしてきたのは好きな音楽を聞き、歌うこと。しかし自分に自信を持ていない彼女はひと前で歌うことが出来ない・・。そんなルビーにも転機が訪れた。この映画では往年の名曲がちりばめられている。デヴィッド・ボウイボブ・ディランに対するコメントが面白い。:「彼の声は糊のようべったり(と平板)だが、そんなことは問題ではない。人々に歌で何を伝えたいかが大切なんだ。」
 エンディングソングが終わり会場が明るくなった時に近くに座っていた年輩のご婦人の会話が聞こえてきた。「少しうるっと来たわ。どうだった?」「えー、全然うるっとなんかしなかったわ。」
・・この話はさえない若者が夢を実現するだけの話ではない。障害を持つ家族を子供が支えながら必死に生きている(ヤングケアラー)さまも描いている。そして社会的強者(超えようのないアドバンテージを持つ者たち)が生まれた時から大幅なハンデも持つ人達を食いものにしている現状の片鱗も描いている。単なるサクセストーリーではない。それに気づけた人は何かを感じたと思う。
 自分の務める施設の利用者で両親を早くに亡くした高校生の孫娘を育ててきた高齢者がショートステイを利用している。寄る年波で育てるよりも孫のやっかいになる事が多くなり自主的にショートを利用しているとスタッフから聞いた。もうその話を聞いただけで涙目になってしまったonigawara。給料が低いだの、給料がアップしないだの不平をタラタラ言うけれど、仕事の内容そのものはこれでいいんだ。
また前を向いて歩いて行こう。
 

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