polaris7onigawara7’s blog

私が積み重ねてきた小さな経験が少しでも誰かの役に立ちますように。🍀

支援ってなんだ?

おはようございます。

 ながく居宅ケアマネの仕事をしてきて、介護保険法の知識や自治体独自のルールを必死で覚えて精通し駆使できる段階とまでは行きませんが、不自由なく仕事が出来るようにはなりました。
 居宅ケアマネに成り立ての当初は困っている高齢者や障害を持ち65歳に達した方のためにその家族のためにと、なにも考えずに一生懸命ケアマネの仕事をしてきたつもりでした。それがそれなりのキャリアを積みなれてくると..謙虚さが薄くなるのでしょうか。それとも支援対象者とその背景または全面に出てくる家族の理不尽・無理な要求や行動を無意識にかわし避けるようなっていたのかも知れません。

 先日眠剤を飲み過ぎて救急搬送された両親の介護をしながら自分の持病の治療を続けている娘さん。彼女は喘息外来、循環器、整形外科、内科そして今年から心療内科に通院していました。メンタルは私と一緒に訪問(アウトリーチ)して下さっている自治体職員からも心療内科などでのカウンセリングを受けてはどうかと話してきました。
普段の何も無い日常ではご近所や親戚付き合いが出来ている。だがふとしたきっかけで自分や両親に困ったことが発生すると、ご近所さんや親戚には頼れないと言う。
そこでケアマネに連絡がはいる。娘さんが入院したので両親の安否確認のため訪問してほしい・家賃を滞納して督促状が来ているので何とかして欲しい。私が都心の病院に通院している最中に母が駐車場付近でバックしてくる車にぶつかったので救急搬送されたので搬送先の病院に行って欲しい。父が突然自宅で足の激痛に襲われ動けなくなったので助けて欲しい(救急車を呼ぶよう伝えるも、父が拒否するので呼べない)...。
それらのトラブル全てに、ひとつ一つ対応し、解決してきた。でもその解決は根本的な解決では無かった。
 思い返せば約40名の高齢者をケアマネを担当しながら、このご家庭の困りごとに対応する時間が一番多かった。介護保険対象の両親の支援はなんかなる。その娘さんに公的は行政等による支援機関がなかった。昨年秋に受けた研修をきっかけに、ケアマネの私自身が娘さんの代わりに自治体に相談に行き、一緒にご自宅に訪問し、娘自身も自治体や年金事務所に行き必要な支援制度の利用申し込みを始めていた。少しずつ打開策が見えてきたと思っていた矢先に、オーバードーズ(薬の過剰摂取)....。
皮肉にもお母さんが尻餅転倒して一週間後の様子を聞くために、娘さんの携帯に連絡すると、「今、病院にいます。薬を飲み過ぎて救急車で運ばれました..。」
オーバードーズのきっかけは..?昨日両親の通院のために車を運転して頭がぼーっとしていたのか派手に車をぶつけてしまい(物損事故のみ)、それで眠れなくなってしまって。。。
過去にもオーバードーズで救急搬送されたことがあったとは聞いていた。
モラハラ的にモラハラ的な怒鳴り散らし当たり散らしが壁になって必要と思っている支援が入りにくいご家庭。
ケアマネ一人で抱えていてはうまくいかないケース。娘さん寄り添った支援が必要なケース。。
昨日までで自治体、保健センター、自治体に委託された社会福祉法人の支援員さんと連携してご自宅に訪問して支援を開始した。...それでもonigawaraは今月末で退職するので後任のケアマネさんに引き継ぎをしている。自分の人生の打開策も必要なんです。。