polaris7onigawara7’s blog

私が積み重ねてきた小さな経験が少しでも誰かの役に立ちますように。🍀

隣のおじいさん、おばあさん夫婦③

こんばんは。

 かれこれ20年以上のお付き合いになったと隣のおばあさんが11月初旬の日曜日に訪ねてきました。
「お休みの日にごめんなさいね。うちのおじいさんが育てた菊をちょっと見てやって欲しいの。」いつも日曜はパジャマなのか、地元のヤンキーが着ているスウェットなのかわかないような格好で犬の散歩や近所のスーパーに平気で出かけていますが、そのご夫婦の前ではバツが悪いです。
 おばあさんは四国の士族の末裔で、おじいさんが大手自動車メーカーの設計部門で働き定年退職後はカルチャースクールで習い事や昨年免許を返上するまでは自分が所有するゴルフ会員権で定期的にグリーンに出る優雅な生活をされていた。おばあさんは外出は好きではないと言いつつ、ご夫婦で高島屋デパートでお買い物を楽しまれている。あのバラの包装紙に包まれた高級洋菓子や老舗の和菓子メーカーの菓子、佃煮(これはうちでは歓迎していない)などを我が家によく下さる。
対して私がお礼でお返しするモノと言えば・・父の親戚が手作りして送られてきた干し柿、地元特産のかまぼこ、義理の両親が育てたブドウなどの果物。。年齢差40歳近くでこの格差。
話がそれましたが多趣味のおじいさんが育てた菊を見に娘と一緒に行きました。それは見事な鑑賞菊(大菊)が見頃を迎えて咲き誇っていました。能力のある人はなんでもそつなく出来ちゃうんですね。私はと言えば10月に頂いたメダカ15,6匹を1週間も経たないうちに天に帰してしまいました。。(;_;) ※すぐに下さった方に謝りに行きました。
○○寺で毎年開催される鑑賞菊の展覧会に来年は是非出品しましょう!菊は手の掛かる植物なのによく暑い夏を越して病気にもさせないで大輪の花を咲かせましたねと、褒めベたの私でもあらゆる賛辞を送りました。ふだんは余り笑顔を見せないおじいさんもニコニコしていました。いままでおばあさんとの会話ばかりでおじいさんとは二の次でしたから、この笑顔は意外。
でも先月おばあさんがご自分の薄毛をひどく気にされていたので、私が「大丈夫ですよ、おじさんを見て下さい。おじさんなんかお寺の住職もびっくりな程、つるつる頭ですよ。おじいさんに比べればおばさんは髪がふさふさしているじゃないですじゃないですか。」それを横でテレビを見ながら聞いていたおじいさんは、こいつ面白いなと言う表情でにやっと笑っていました。
おばあさんも「そうなんですよ。私が髪が薄くなったことを嘆いていると、俺の前で髪の話をするなって言うのよ。俺には悩むような髪の毛は一本も無いんだからですって!」とおばあさんも楽しそうに笑われた。

 そんなやりとりがこれからも続けばいいな、でもいつまで続くかなとお二人の老いの歴史を近くで見ていると少し心配でもある。

 今日も読んで下さり、ありがとうございました。

 

 

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